DUO 3.0(鈴木陽一著アイシーピー)を使った英語勉強法
皆様は最近勉強や習い事等はされてますでしょうか?
私は「時間があればなぁ」と思いながらも、忙しさを理由に、単調な毎日をすごしてました。 しかし、社内の業務変更があり、輸出関連業務を担当することになりました。
新しい業務を覚えなければいけないのは当然ですが、私を悩ませたのは「英語」でした。
外資系企業ではないのですが、部署の特性からか、担当業務や案件のことを、「ミッション」と言ったり、何かにつけて、英語まじりの日本語を耳にし、この先の事が心配になりました。
eメールは翻訳ソフトを使えばいいのですが、電話や紙の書類は、自分の英語力がなければどうすることもできず、泣きたい日々を過ごしました。
ところで、普通の人?でしたら、英検とかTOEICとか受けたことあるのでしょうが、勉強嫌いだったこともあり、受けたことすらなかったのです。
まずは自分の実力を知ろうと思い、TOEICを受けて見ました。
TOEIC運営委員会の資料によると、大卒新入社員のスコアが466とのことなので、まぁ500位はいくのかななんて、ねぼけたことを考えていたところ、なんと385点(笑)
周りの同僚からは、「スコアを聞かれても、しばらくは、受けたことがないと言ったほうがいいよ」なんて言われる始末。
これはマズイと思い、英語の勉強を始めようと思いました。
英会話スクールに行く時間やお金がなかったこともあり、「独学」を選び、どのようなテキストを使ったらいいか、ネットで調べたり、知人に聞いたりして、Duo
3.0(アイシーピー発行)を使うことにしました。
以下は、私なりの勉強法です。
よろしければご参考になさって下さい。
用意したテキストはおなじみのDuo 3.0。(鈴木陽一著)
単語が、だぁーっと並んでるタイプの従来の単語本とは違い、使用頻度の高い単語数語をうまく組み合わせて、無理のないセンテンスを作り、単語学習の効率を上げようというタイプの本です。
多くの方は、順番にセンテンスを覚える方法をとると思うのですが、私の場合は、わからない英単語があったら、巻末のアルファベット順のページから調べ、その分からない単語が使われている例文を覚える方法をとりました。
(辞書のような使い方)
元になる素材として、英字新聞を使ってます
これは、英語の学習という面と、ニュースを知るということをあわせてです
私は読売の英字版(The Daily Yomiuri)を購読しています。
理由としては、英字紙では値段が一番安いのと、毎週火と金に英語学習者向けのコーナーがあるためです。
流れとしてはこんな感じです。
いつもの朝を迎え、身支度をしながら、新聞(2004年6月12日)を読んでいました。
G8サミットのニュースが書かれており、その中でpovertyという単語がわかりませんでした。
アンダーラインをつけますが、ここでは意味を調べずに読み飛ばします。
となりにレイチャールズ氏が亡くなった記事があり、これを読んでいる時に、またpovertyという単語が出てきました。
記事としては全く異なる2つのニュース(片方は政治で、もう一方は芸能関係)に出てきたpovertyという単語は、比較的使用頻度が高いのでは?と考えられます。
そこでDuoの巻末ページ(掲載単語がアルファベット順に並んでいる)で調べて見ると、povertyが見事にヒット。
Duoでは、重要語が青で書かれており、ちなみにpovertyは青の重要語となっています。
早速povertyが使われている例文を見る。
Etnic minorities struggle against prejudice,poverty,
and oppression.
(民族的少数派は偏見、貧困、抑圧と戦っている)
poverty=貧困という意味の確認ができると同時に無理のない例文を通して、他の頻度の高い単語に接することができる。
後から見た時に、いつ頃勉強したかわかるように、余白に日付を書く
さすがに、見ただけで覚えられるほど私は頭が良くないので名刺の大きさのカードにしてます。
さきほどの、Duoの例文を書きます。
元になった単語が載ってる記事を切り抜いて、一緒に貼ってます。
(手書きでもいいのですが、乱筆なので。。。(笑))
これで、povertyが使われている3つの例文に接することができます。
そして、目視と音読をします。
裏には、日本語文と、ちょっとした覚書、日付を書いてます。
今回のセンテンスの中で、predudice=偏見という単語を知らなかったのでメモしておきました。
人によって文法事項を書いたり、類語を書いたりしてみてください。
日本語→英語にできるように、単語の確認をしてください。
(日本語→英語ができれば英語→日本語ができないということはまずないため)
出来上がったカードを名刺入れに入れて会社へ出発します。
私が使っている名刺入れは、真ん中に仕切りの布があり、仕事で使う名刺と、英語のカードがうまく同居できるようになってます。
そして、通勤時間や休憩時間等を利用してカードを見直してます。
普段は30枚位のカードが入ってます。
約1週間分のカードと、かなり以前に作り、単語を覚えたので、別の箱などにしまっていた物を
ランダムに取り出し、日本語の文→英語の文にできなかった物を名刺入れに戻してます。
通勤時には、別売りの「復習用CD」を聞いてました。
ネイティブがナチュラルスピードで例文を読んでます。
CDウォークマンのランダム再生機能を使い、ランダムに再生してました。
同じ順番で聞いてると、「次はあの文だ」と分かってしまい、その単語が単独の場面で出てきた時に即座に反応できないのを防ぐためです。
週末の時間がある時は、やはりランダム再生にして、シャドーイング(聞こえたフレーズと同時に自分でも発音する(実際には数秒遅れるが))をしたりしてました。
これにより、勉強済みの単語を記憶に焼き付ける効果と、「意味」や「スペル」はまだ知らなくても、「こうい発音の単語がある」という認識が頭にインプットされていき、後日、文字として出会った分からない単語をDuoで調べた時に、「あの発音の単語って、これなんだ」という感じで、音と文字のリンクが頭の中でされます
このようなコツコツ作戦の甲斐があったのか、数ヶ月後にはなんとかTOEICスコアを385から655まで上げることができました。
一般的には655ではまだ不十分と思いますが、同僚からは、「なんとか人に言える位のスコアにはなったね」なんて言われてます(笑)
私は、学生時代以降、英語は一切勉強しておらず、専攻も全く違います。
また、勉強嫌いという性格もスコアには出ていると思います。
スコアを見ていただくと、リスニングが高く、リーディングが低いのが読み取れると思います。
(リスニング:385 リーディング:270)
リスニングが高い要因としては、通勤時と、就寝前の30分位は必ずDuoのCDを聞いていたのが大きいと思います。
リーディングが低いのは、「単語力」というよりも、「文法力」が大きな要因です。
もし、文法に本腰を入れていたら、もう少しスコアは上がったものと思います。
逆を言えば、Duoを使った単語中心の勉強でも、そこそこのスコアは取れると思います。
したがって、私のようなタイプのズボラ人間ではなく、ごく一般の人がDuoを上手く活用されれば、巷で目にするような、「数ヶ月でTOEIC800をゲット」等ということも不可能ではないと思います。
大変なのは、スタートの1歩と、中だるみを起こさないことだと思います。
私もスタートの1歩を切るのがたいへんでした。
朝は7時半に会社に到着しなければならず、夜はサービス残業で9時退社はあたりまえというような感じでした。
「時間がない」を自分への言い訳にしてました。
しかし、日常の時間の使い方を工夫し、細かい時間を積み上げていきました。
帰宅したら、靴を靴箱にしまい、翌日の靴をスグに準備し、同じ要領で、洋服をクローゼットにしまう時に翌日着る洋服を着る順番にハンガーにかけたり、テレビは生で見るのではなく、録画し、その間に入浴などをすませ、録画したビデオをCMカットや倍速再生で見る等、細かい時間の節約を積み重ねることで、30分、1時間といった勉強時間を作ることができました。
暇で暇でしょうがないといった方はまずいらっしゃらないと思います。
忙しい中でも、まずはスタートを切ることです。
そして、中だるみをすると、リスタートがたいへんなので、疲れていようが、必ずDuoの勉強は続けることです。
ある程度の習慣化に成功すると、顔を洗う、歯を磨くといったような事と同じレベルになり、苦痛ではなくなって
きます。
そこまでは、なんとか頑張ってください。
「カードを作るなんて古いし、面倒くさいよ」とおっしゃる方も多いと思います。
今はパソコン時代なので、エクセルやアクセスで管理されるのもいいかもしれません。
私も初めはエクセルで管理していたんですが、「アナログ」的なものが好きで、カードのように、目で見て、増えていくのが楽しかったです。
作ったカードが50枚、100枚と増えていくと、カードにも愛着がわきますし、勉強の意欲も増すと思います。
その後の私なのですが、社内の輸出部門では、TOEIC650が一つの目安になっているのと、文法などはメチャクチャながらも、現地とのやりとりができるようになってきたこともあり、TOEICの受験はしておりません。
「国際化」がさかんにさけばれ、小学校でも英語の学習が始まった今、英語からは逃れられない日が来るのはそう遠くないかもしれません。
いつかやらなければいけないのならば、早くスタートを切った方がいいのは言うまでもありません。
少しでもご参考になれば幸いです。
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